高校生、大学生、成人の方の、出っ歯(上顎前突)に関する矯正歯科治療解説ページです。(中学生も一部含みます。)

上の歯が前に出ていると、気になりますよね。
前歯が目立つだけでなく、前歯がじゃまをして口を閉じにくかったり、そのために口の中が乾燥しやすかったり、いろいろ困っている方もおられると思います。

実際、上の歯が前に出ていて口を閉じにくい状態だと、口の中で唾液が流れにくくなり、口臭が生じたり、むし歯や歯周病のリスクが高まったり、長い目で見ると歯を失うリスクにもつながります。
また、前歯をぶつけて折ってしまうリスクも高くなります。(私(院長)自身、出っ歯だったため、子ども時代に前歯をぶつけて折ってしまいました。そのため、今は前歯の神経がなく、少し黒っぽくなっています。)
出っ歯(上顎前突)は、顎関節症になるリスクが高いことも明らかにされています。
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そこで、もし出っ歯(上顎前突)を気にされているようであれば、歯が健康なうちに矯正治療されることをお勧めします。
歯周病で歯が悪くなったり、外傷で歯が折れるなどしていたら、矯正治療の治療方法に制限が生じたり、場合によっては矯正治療できない場合もありますので。。。
(でも、「出っ歯も個性」と考えるのであれば、無理して治療する必要はないと思います。これを売りにしている芸能人もたくさんいますしね。ただその場合も、歯は大切に!)

ただ、矯正治療を受けるには、いろいろな不安もあるでしょう。
きちんと治るだろうか、矯正装置のこと、治療期間が長い、費用が高い、などなど。。。

でも、そんなに心配しすぎないでください。
きちんと治療すれば、出っ歯(上顎前突)は治ります!
ただ、それなりに大変なこともありますので、自分の中でしっかり理解・納得してから、治療を開始することは大切です。
このページでは、出っ歯(上顎前突)の治療について、ふじき矯正歯科の考え方を書いていきます。
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このページの目次
・出っ歯(上顎前突)の状態
・出っ歯(上顎前突)の治療方法
・楽に口を閉じられるようにすることも大切
・矯正歯科治療に伴う抜歯について
・出っ歯(上顎前突)を治す矯正装置について
・出っ歯(上顎前突)の矯正治療を受ける上で大切なこと
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[出っ歯(上顎前突)の状態]
出っ歯(上顎前突)の方は、多くの場合、上の前歯が前に出ているだけでなく、上の奥歯も前に出てきています。
また、上の前歯がじゃまをして口を閉じにくく、無理に口を閉じると下の写真のようになる人も多く見られます。
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そこで、出っ歯(上顎前突)の矯正歯科治療では、上の前歯を後ろに下げるとともに、奥歯のかみ合わせも整えて、楽に口を閉じられるようにすることを目指して治療していきます。

[出っ歯(上顎前突)の治療方法]
治療方法としては、前から4番目の歯(第一小臼歯)を抜いて治療するのが一般的です。
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上図は、上の前から4番目の歯だけ抜いて矯正治療したイメージです。
上の歯が1本減っていますが、出っ歯が治るとともに、奥歯のかみ合わせもきれいに整っているのがわかるでしょうか。

この他にも、上下の小臼歯を抜いて治療する場合や、歯を抜かずに治療する場合などもあります。
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出っ歯(上顎前突)が重度の場合や、種々の要因(歯根が短い、重度の顎関節症、など)がある場合は、外科的矯正治療などの治療選択肢もあります。
皆様の口の中の状態は人それぞれですので、実際に診て検査をしてから、具体的な治療方法を考えていきます。
治療方法は人それぞれですが、上の前歯が前に出ているのを治すとともに、奥歯のかみ合わせもきちんと整える、という治療目標は同じです。

[楽に口を閉じられるようにすることも大切]
できるだけ楽に口を閉じられるようにすることも目指します。
上の歯が前に出ている人の場合、前歯がじゃまをして口を閉じにくくなっていることが多いためです。
(写真は、矯正歯科治療前後です。)
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(Angle II級上顎前突、治療開始年齢:18歳、上下左右の第一小臼歯抜歯、マルチブラケット装置装着期間:約2.5年、治療費:約90万円、矯正治療リスクのひとつである歯根吸収が、上顎前歯で起こりました。また、矯正治療の痛みと違和感がとても大変だったようです。しかし治療後には、口を閉じやすくなったと、とても喜ばれていました。)
楽に口を閉じられるようになると、口の中で唾液が流れやすくなり、口の中の健康度合いが上昇します。

余談になりますが、最近、「口元を下げたい」「口元が下がりすぎた」などという言葉をよく聞きます。
矯正歯科治療は、楽に口を閉じられるようにすることが主目的で、口元の見た目については副次的なものです。
矯正歯科治療と美容との関係については、こちらのページをご覧ください。

楽に口を閉じられるようになっても、なぜかいつも口が開いてしまう人もいます。
これは、口の周りの筋肉が弱かったり、使い方がわからなかったり、上下の唇を離しておくのが癖になっている場合など、いろいろな要因があります。

このような状況に対しては、お口のトレーニングが有効です。
ふじき矯正歯科では、すべての方に対して、矯正歯科治療と並行してお口のトレーニングを行いますので、ご安心ください。
お口のトレーニングをすることで、普段から口を閉じているようになります。

出っ歯(上顎前突)の矯正歯科治療では、上の前歯が出ているかみ合わせを治すだけでなく、奥歯のかみ合わせも整えて、できるだけ楽に口を閉じられることを目指します。

[矯正歯科治療に伴う抜歯について]
矯正歯科治療を行うときには、抜歯をすることがあります。
この抜歯に抵抗がある方もおられると思います。

健康な歯を抜くことには、私(院長)も抵抗があります。
しかし、出っ歯(上顎前突)をこのままにしておくと、口はとじにくく、唾液の流れも悪いままですから、歯周病になり、多くの歯を失うリスクが高くなります。
歯を抜いて、その隙間を利用して上の前歯を後ろへ下げると、口を閉じやすくなり、唾液の流れも改善され、歯周病でたくさんの歯を失うリスクを下げることができます。

矯正歯科治療で歯を抜くのは、「多くの歯を守るために、数本の歯を犠牲にする」という考え方です。
歯を抜かずに無理な治療をして、きちんと治らなかったり、口を閉じやすくならなかったりしたら、本末転倒ですからね。

抜歯は必ずするわけではありませんが、きちんと治すために必要に応じてする場合もある、と考えていただければ幸いです。

実は、私(院長)自身、大学生の時に抜歯して矯正歯科治療を受けました。
矯正歯科治療が終わって30年以上経過していますが、今でも全く問題なく生活しています。というより、矯正治療前より、はるかに快適に生活しています。
きちんと治すために健康な永久歯を抜いて矯正治療することは、残された歯の健康のために重要であることを、自分自身の体で実感しています。
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80歳で20本以上歯が残っている人の中に、出っ歯(上顎前突)の人はいなかった、という研究報告もあります。
出っ歯(上顎前突)の人は、歯周病などで、歯を失ってしまうからだと推測されます。
歯を抜いてでも出っ歯(上顎前突)を治すことは、他の多くの歯を守る上で大切なことなのかもしれません。

第一小臼歯を抜くのではなく、親知らずを抜いて、すべての歯を後ろに移動させて治療できないの?、と思われる方もおられると思います。
これは、条件が整えば可能です。

ただ、ちょっと考えてみてください。親知らずは抜いてよいのに、第一小臼歯を抜くのはよくない。どうしてなのでしょう?
「親知らずはいらない歯だから」「親知らずは弱い歯だから」などと、なんとなく考えていませんか?

そんなことはありません。
親知らずも立派な歯です。使えるのであれば、しっかり使っていくべきだと私(院長)は考えています。

実際、ふじき矯正歯科では、むし歯などで歯が数本ダメになった方に対して、親知らずを活かす矯正治療をたくさん行っています。
また、第一小臼歯を抜いて治療した後、親知らずまできれいにかみ合わせるように治療することもあります。

[出っ歯(上顎前突)を治す矯正装置について]
出っ歯(上顎前突)を矯正歯科治療する際、ふじき矯正歯科では、多くの場合、マルチブラケット装置を使います。
いわゆる、ワイヤー矯正です。



そして、一本一本の歯を丁寧に移動させます。
詳しくは、「大人の方の矯正装置」のページをご覧下さい。

[まとめー出っ歯(上顎前突)の矯正治療を受ける上で大切なこと]
出っ歯(上顎前突)は自然には治りませんので、気になるようでしたら、歯が健康なうちに、矯正治療されることをお勧めします。

ただ、治療を受ける際には、矯正装置のこととか、歯を抜くとか、そのようなことにばかり翻弄されないように気をつけてください。
歯は一生使っていくものですから、治療のことより、治療結果や治療後の生活のことをしっかり考える方が大切です。
矯正治療中より治療後の人生の方が長いですからね。(中途半端な治療を受けて、あとで後悔しないように。。。)

「上の前歯が前に出ているのを治す」とともに、「奥歯のかみ合わせも整える」「口を閉じやすくする」ことも忘れないようにして、治療を受けるようにしましょう。

矯正歯科治療は何かと大変ですが、きっと、あの時に治療して良かった、と思っていただけると思います。

出っ歯(上顎前突)を治したいな、と思われている方、矯正歯科治療へ一歩踏み出してみたら、いかがでしょうか?
まずは、矯正初診相談を受けてみましょう。
出っ歯(上顎前突)を治療するかどうかは、矯正初診相談後にもう一度よく考えて決めれば良いことですから。。。

ふじき矯正歯科で、矯正初診相談を受けてみようと思われた方は、「初診相談の予約のとり方」のページをご覧ください。
ふじき矯正歯科について知りたい方は、「ふじき矯正歯科のご案内」のページをご覧下さい。
ふじき矯正歯科で、矯正歯科治療を受けてみようかなと思われた方は、「矯正歯科治療を受ける前の心構え」も、どうぞお読みください。
どこで矯正歯科治療を受けるべきか迷われている方は、「矯正歯科の選び方」のページもご覧下さい。

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